NYで音楽ビデオの新星に

ダンサー 祐真 由規(すけざねゆき)さん

 祐真由規は、京都出身の25歳。父母兄姉の5人家族。末っ子として生まれ、4歳上の姉はロサンゼルスを拠点とする女優の祐真キキ。叔父はスタイリストの祐真朋樹。幼いころから踊ることが大好きで、姉と一緒に身体を動かして家族や親戚の人気者だった。11歳からダンスを習い始め、姉とミュージックビデオなどを見て憧れを抱いていた。
中学の頃から大学に行かずにダンサーになりたいと思っていた。京都の紫野高校2年の時に1年間、バージニア州の高校に交換留学で1年間アメリカ生活を体験した。その時に、多くのダンスコンペティションに出場、優勝し、アメリカのテレビ番組、BET 106&PARKに出場した。その経験から、ニューヨークでの将来の活動を決意したという。
 日本の高校を卒業後、20歳までアルバイトとダンスのトレーニングに励み、2013年にニューヨークにやってきた。昨年、クリアタレントグループという大手事務所のオーディションに受かり、専属契約した。最も尊敬して影響を受けたダンス界のエリートのダニエル・ポランコを師として、彼女の作品にも多く出演している。また、セネガル出身のアフリカンダンサー、ウスマン・ワイルス(オマリ・ミズラヒ)が立ち上げたダンスカンパニー、レス・バレット・アフリックのメンバーとして、いくつかの舞台に出演している。自分自身、ヴォーグダンスやボールルームカルチャーに魅了され、ハウス・オブ・アマゾンの一員としてこれまで数々のバトルイベントにも出演した。
 静かで控え目な話しぶりからは想像できないパワフルな堂々の踊りっぷりを見せている。2015年にニューヨーク拠点のシンガーソングライター、Shenna のシングル「マジェンタ」のミュージックビデオにメインダンサーとして出演、YOUTUBEで17万回の再生を記録している。
小さい時は内気な少女で、活発な姉に助けてもらうことが多かったが、いまはロサンゼルスと日本を舞台に活躍する姉への憧れも持ちながら、ニューヨークでダンス街道まっしぐらの毎日だ。
 リハーサルで会って振りを合わせて、翌日に本番ということもある。グループで踊るダンサーたちには瞬時で振り覚えが求められる。将来はアーティストのバックダンサーとしてツアーに出るのが夢だ。
(三浦良一記者、写真・本人提供)