「僕にとってのメトロカードは無差別の象徴なんだ!」

林世宝のゴールデンエイジ展

 1995年からニューヨークを拠点に活動する台湾出身のアーティスト林世宝がメトロカードで作った十二支と新作絵画を展示する「ゴールデンエイジ」と題する個展をフラッシング・タウンホール(ノーザンブルバード137丁目35番地)で13日から22日まで開催する。

  林は「私にとってメトロカードは生活必需品。ニューヨークに来て30数年、アトリエの往復やミーティングなどニューヨーク中を移動するのに毎日使います。誰でも自由に希望の場所に運んでくれるこのカードは、夢を追う人や労働者の味方、無差別の象徴。12体の作品のために集めたカードは3万枚。アジア共通の古文化である十二支の動物たちが、ニューヨークの今を象徴する色鮮やかなメトロカードのジャケットを羽織っているイメージで作りあげた」と話す。

  新作の絵画20点はゴールデンエイジシリーズ。林の人生で出会った感動の美しい瞬間が絵画に盛り込まれている。名古屋大学留学時代に初めて行った花見で見た満開の桜など「常に美しいものを追求していきたい、アート人生はずっとゴールデンエイジでありたいと思っています」。入場無料。オープニングレセプション17日(土)午後1時から4時。