中北紘子NY展

ギャラリーマックスで27日から

作為と無作為が生む交錯の美

画家、中北紘子の初のニューヨーク個展「ブルーミング/副題・外からみた内なる世界」展が27日(火)から12月1日(土)までソーホーのギャラリー・マックス・ニューヨーク(ブロードウエー552番地4階/401号・ドアブサー9番。電話212・925・7017)で開催される。  世の中には、人が計算して作り出した作為的な形と、自然が作り出した無作為な形がある。それは人間社会にも通じること。本来人間は無作為な本能のままに生きたい生き物であるはず。それが、理性をもつことによって作為的に考えていかないと上手く世の中を歩めない生き物になってしまった。  同展では、中北が求める人の心の中に共存する作為と無作為のはかなさや無情さ、また感情の持つ力強さを表現した花やシャンデリアをモチーフにしたカリフォルニアのアトリエで制作した作品を展示する。「作為と無作為、両者のバランスが、心の中、一枚のキャンバスの中で取れた時、本当の美しさが現れる。カリフォルニア滞在中に思い、心に咲いた色をカリフォルニアのスピード感とはまた違ったニューヨークで生活している皆様に作品を通して、心で感じ、色を浴びていただければ」と話す。兵庫県生まれ。2006年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油彩修士課程修了。現在、日本とカリフォルニアで制作活動中。 レセプションは27日午後6時から8時間まで。入場無料。