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二つのメモリアル 南軍英雄の記念彫刻と慰安婦像

この春、初めてジョージア州のアトランタを訪問しました。滞在中には有名なストーン・マウンテン公園に行きました。この公園は巨大な岩山に刻まれた南北戦争の南部連合の記念彫刻で有名な観光地です。世界一大きく高いと言われるこの彫刻には、南軍の3人の英雄、ジェファーソン・デービス、ロバート・リー、ストーンウォール・ジャクソンが刻まれています。このうちデービス氏(1808-1889)は1861から65年まで南部連合の大統領でした。南軍は負けましたが、21年後の1886年、ミシシッピー州でデービス氏は演説しました。「先の戦争に負けたからと言って我々は北軍を恨んではいけません。また決して南軍は悪かったと子供たちに教えてはいけません。なぜなら我々の大義は正しかったからです。」
この彫刻が一番よく見渡せる場所には、記念館のビバリー・デュボース館長の言葉が刻まれた碑があります。そこにはこう書いてありました。「先の大戦において、南部連合の大事に殉じた兵士達の殆どが貧しい農夫たちでした。戦いの勝敗が彼らの運命に直接関係なかったのに関わらず、歴史上、最も過酷で長い4年間を勇敢に戦い貫きました。そして祖国の生存権を守る為、身命を賭して奮闘しました。このメモリアルはその彼らに捧げます。それゆえに彼らの偉業は今日も語り継がれています」
私はこれらの言葉にとても感銘を受けました。戦争に負けても国家のために戦い亡くなった先人の勇気と栄誉を称えています。我々日本人もこのような言葉で次世代に語り継ぐべきだと思いました。
滞在中にもう一つ別の公園に行ってきました。アトランタ北西の郊外にあるブルックヘブン市のブラックバーン公園です。この公園には昨年慰安婦碑が建ちました。碑は慰安婦像と空の椅子、碑文プレートから成っています。韓国ソウルの日本大使館前に設置されて問題となっている像と同じで、米国内の公共地ではカルフォルニア州グレンデールに次いで2体目です。
ブルックヘブン市では毎年3月にこの公園で桜祭りを開催します。桜は日本を象徴する花です。一方で、慰安婦像は反日の象徴となっています。日本を象徴する桜のお祭りに反日の象徴の慰安婦像があるなんて許せないことです。
私がこの公園に行ったのも桜祭りの時でした。週末を楽しむ家族連れや若い人たちが通りかかり、立ち止まってその碑文を読んでいました。
碑文にはこういうことが書いてあります。「日本帝国陸軍に奴隷にされた慰安婦」、「推定数十万人の20世紀最大の人身売買の一つです」、「慰安婦はアジア太平洋の少なくとも13か国の出身で、主に韓国です」、「殆どは第二次世界大戦中に殺されました」、「拉致された平均16歳の少女を表します」
これらの記述は全く誤り、事実ではありません。南軍を称えるストーン・マウンテンの碑文と比べるとなんという違いでしょうか。
日本は戦争に負けはしましたが、国のために命を懸けて戦った先人たちの名誉は守るべきです。ところが現実はどうでしょうか。ねつ造話を基にした記念碑が海外に建ち、日本の歴史が歪められて世界に広まっています。
この5月にはニュージャージー州フォートリーのコンスティテューション公園に新たな慰安婦碑が建ちました。このまま慰安婦碑や像が増え続けるのを黙って見過ごして良いのでしょうか。
次の世代に何を伝えるか、その責任は今を生きる私たちにあるのです。今こそ私たちが声を挙げなくてはなりません。
次号では、日本併合時代の朝鮮半島の真実を伝えようと本を出版した98歳の日本人女性を紹介します。

なでしこアクション
代表 山本優美子

なでしこアクション Japanese Women for Justice and Peace
http://nadesiko-action.org