五輪金メダリスト志土地真優選手五輪

NJで盛り沢山の一日

 一昨年の東京オリンピック女子レスリング53K級の金メダリスト、志土地真優選手(旧姓・向田)と夫の志土地翔大コーチがトレーニングでNJ州に滞在するのに合わせ、2月25日、NJ日本人会が主催する3つのイベントが行われた。

 昼時に実施されたNJ補習授業校での全校イベント(12面に詳報)のあと、午後に一行はホボーケンのレスリングクラブ「エッジ・ホボーケン」に移動。8人の中高生レスラーに実技実践ワークショップを行った。生徒たちの様々な実際の悩みに対して、志土地選手とコーチが手取り足取り的確な指導を行い、参加した生徒らから「世界トップの選手から実践的な指導を直接受けられて貴重な体験ができた」と感謝の声が多く寄せられた。

 夜は、エッジウォーターにあるしゃぶしゃぶレストラン「ハドソンポット」で「志土地真優選手とコーチを囲む会」を開催、30人が参加した。「Showing Up」がテーマの講演会では、「プライベートで誹謗中傷を受けたり、試合で相手から反則行為をされても、常に冷静に平常心を保ち、練習の成果が100%出せるように努力してきた。小さい頃からの目標だった五輪の金メダルを東京で達成したが、気持ちが萎えることがなく、次のパリでも金を取りたいと思い、USチームとのトレーニングで更に鍛えることにした」などと語った。参加者全員が本物の金メダルを触ったり、色紙にサインをしてもらったりと、参加者たちは皆、金メダリストとコーチの人柄に触れ、楽しい時間を過ごした。 

(写真・吉田禮治郎)